引き続き水シリーズ.
今回は生物学的な側面から書かれた「
生命にとって水とは何か (中村 運)」を,じっくりと読み直してみました.
宇宙はとても広いけれど,太陽との絶妙な距離...
(うわぁ,今この文章を書いていて私がここにいて,コンピュータなんか使っていることが本当に奇跡的なんだって,鳥肌たっちゃった!)
そうそう,それで,太陽に近すぎず遠すぎずという絶妙な距離のおかげで,今ここに貴重な水に恵まれた地球という惑星があり,私たちがいます.
何億年も前に地球の水の中で生まれた小さな命は進化を続け,私たち人間へとつながってきたことが書かれているのですが,魚が上陸したあたりの話に人間が動物と共生するためのヒントがあると思えたので,一部抜粋します.
(両生類・爬虫類がそれぞれ中生代,新生代に衰退する一方でジュラ紀以降,鳥類・哺乳類が一大発展したとの解説に続き)
とくに、爬虫類の衰退が鳥類や哺乳類発展の引き金になった、といわれている。これは地球環境が時とともに移り変わるなかで、鳥類と哺乳類がうまく適応してきた結果であったといえる。それでも両生類は陸生化への第一歩を築いた功労者であり、また爬虫類が陸上で卵を産むなど完全な陸生化に成功した進化的実績の上に、初めて鳥類や哺乳類が出現できたことは明らかである。
つまり私たちは,生命を育む水を大切にしなければいけないことと同時に,生命ある者としての先祖である動物たちへの感謝の気持ちも忘れてはいけないのです.
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