英語ばかり読んでいると疲れるので,ところどころで休みがてら日本語に訳された児童文学を読んでいました.
それは少し前に読売新聞で紹介されていた「
王への手紙 (トンケ・ドラフト)」.
オランダで過去50年に出された子どもの本の中から第1位に選ばれた本です.
読むとそれはまさに第1位にふさわしい,素晴らしい物語でした.
翌日に騎士の叙任式を控えた少年が老人から助けを乞われ,ある手紙をある人に届けることになりました.叙任式までには戻れるはずだったけれど,その人は瀕死の状態で,さらにその手紙を隣国の王へ届けてくれるよう少年に頼みました.
少年は必ず届けると約束をし,冒険が始まります.
研究室のヒュー君に本を貸すことになったのでこれ以上は書きませんが,この本を読んで約束を守るということがどんなに大切なことか,考え直しました.
勇気を持って前に進んでいく少年ティウリは,途中で出会った少年ピアックと本当の友情と信頼を築き,大きく成長します.
重要な任務を果たした少年に「たいへんだったか?」と王様が聞きます.
私はつい「すごく大変だったよ~」とつぶやきましたが,少年は違いました.
「ときには.ですが,わたしは,たくさんの人たちに助けられました.」
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