国連大学のコースをともに受講している知見邦彦さんにいただいた本,
「
変容するカントリーサイド・農村コミュニティと農業環境政策
―還暦夫婦のイギリス留学― (知見 邦彦)」
には知見さんご自身が経験したイギリス留学がたっぷり詰まっていて,とても楽しく読みました.タイトルにあるように,メインはイギリスでの農業環境政策について研究するためにイギリスのヨークという美しい町に留学し,勉強したことが書かれているのですが,「遊び」の部分も充実しています.
パブに行った話,生活の話,旅行や学会の話まで盛りだくさん.
私は,ハイキングをしたりモンブラン登頂にチャレンジした話が好きでした.
還暦というところに驚いたのですが,読んでいると,新しいことを恐れずに挑戦していかれる姿が20代位のやる気にみなぎるご夫婦のような気がしてきました.
(こんなこと言っては失礼かしら... でも本当に素敵なんです♪)
また勉強に関しても熱心で,自分の学ぶ姿勢を反省させられました.
私も環境問題と農業には関心がありましたが,ヨーロッパでどのような取り組みがされているかは全然知らなかったので今回この本を読むことができてとてもよかったと思います.安全な野菜を食べたいなら有機農業が良いというのはわかっているのに,国の政策や消費者のニーズ(低価格志向)によっては農家の仕事が振り回されてしまうのが現状.私たちにできることは,生産者が安心して農業を続けられるようにサポートし,かわりにおいしい野菜をいただくことかな?
とにかく,この本は留学したい人にもオススメだし,イギリスが好きな人にも,農業や環境に興味がある人にも,音楽やお酒が好きな人にも,みんなにオススメします.
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